元祖!琉球畳

ちょっと珍しいモノを作ってみました!

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いつものヘリなし畳なんですが、いつものヘリなし畳ではないんです。

 

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↑使用した畳表は「七島イ」、”しっとうい”と呼ばれる畳表でして、昔の琉球畳と言えばこの七島イを使っていたんです。

 

特徴としましては、

1.とにかく丈夫!そうカンタンには擦り切れたりしません。昔の柔道場や、大事な反物を扱う、呉服屋さんに多く使われました。

2.表面はゴツゴツ・ゴワゴワした肌触りです。

3.火気に強いです。試しに燃やしてみようと思いましたが、もったいないので…

4.ものすごい高価。ビックリするくらい高いです。生産数が極端に少ないので致し方ないのですが…

 

実は自分の部屋に1畳分だけ敷いているんですが、とにかく表面の触った感触がまた良くて、夏なんか風呂上りに裸のまま横たわるんです。

扇風機の風にあたりながら背中に感じるゴワゴワ感が何とも言えない感触なんですね~

この感触に慣れてくると、普通の畳が何とも味気ないといいますか、何か物足りない感覚になってきますよ!

 

さて、話は戻ります。

こだわりの材料はまだあるんです。

畳床も昔ながらの「稲ワラ畳床」を使用しました。

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稲ワラ畳床の特徴としまして、

1.程よい弾力性があります。ボード製畳床はちょっと固い感じがしますが、稲ワラ畳床は長時間正座しててもツラくないですね。

2.難燃性が高いです。「ワラ」なんで燃えるかと思いきや、なかなか燃え上がってくれません。灯油をしみこませて火をつければ燃えますが、消防車が来ます。

3.耐久性が高いです。それこそ使い方によっては50年とか持ったりしますよ!コスパがいいんですね。

4.高価です。七島イもそうですが、今は作る人がほとんどいないので、特注品扱いです。

5.重量があり過ぎるのと、下準備に手間がかかります(画像のように補強してあげないといけません)

 

このように「七島イ」と「稲ワラ畳床」の最強コンビによって、本当の琉球畳が出来上がります。

傷みに強いという実用性の高さもそうですが、今となっては貴重な材料という希少性価値もあります。夏の暑い時にゴロンと横になって、七島イの感触に触れながら昼寝なんて、何気ない贅沢さを感じます。

ちょっとお値段は張りますが、昔ながらの伝統の琉球畳をお求めの方はご検討頂ければと思います。

 

琉球畳(七島イ&稲ワラ畳床)半畳サイズ新調価格

30,000円(税別)
※価格につきましては再度お問合せください

 

そうでした。

「稲ワラ畳床」を通常のボード製畳床で作りますと、もうちょっとお求めやすい価格になります。

 

琉球畳(七島イ&ボード製畳床)半畳サイズ新調価格

27,000円(税別)
※価格につきましては再度お問合せください

この記事を書いた人

黒石市の2代目畳店店主

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