壁にたたみ!?

先日平川市の新築住宅に納めさせていただいた畳なんですが…

なんと壁に畳を敷きました!もちろんただ壁に置いただけでは倒れて落ちてくるので、大工さんにそれぞれ1枚ごとに木枠を設置してもらいその中にはめ込む方法に至りました。

20年以上畳屋をやってきましたが壁に敷いたのは初めてです^^

なぜ壁に?なんですが、実はお施主様が弓道の先生で自宅に練習スペースを作られたのです。その際の壁の保護として畳を置くことになりました。色々検討した結果、どうせなら壁一面にした方がということになりましてこのような素敵なスペースが出来上がりました!

お施主様に許可を頂き撮影させていただきました練習スペースです↓

今回壁の保護が目的でしたので、畳の仕様が少し違います。畳床(芯材)が昔ながらの稲わら製の畳になります。これでしたら万が一の矢の貫通は防げます。稲わら畳床はすごい硬いですからね!

私事ですが稲わら製畳床は色々と手作業による下処理が必要なんですが、手がしっかり覚えていましたね~

時間はかかりますが丁寧に作業しました。ちなみに今回は和紙製の畳表を使用した琉球たたみで仕上げました。

なんかちょっとわかりづらいですね…和紙製畳表は日焼けによる色変わりが無いので永年青さを保つのが特徴ですね!

今回初めての事でしたので不安がありましたが上手く収めることができ嬉しい限りです。貴重な経験を積ませていただいたお施主様に感謝です!ありがとうございました。

この記事を書いた人

黒石市の2代目畳店店主

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